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まず、同じ地域でも高校の選び方や内申やら受験方法のシステムが違う。学校の数と受験生の数が違う。

それなのに、父も母も「パパの頃は〜」「ママの頃は〜」と進学できたというだけで先輩面して武勇伝のように畳み掛けるように話してしまう。これは、今の受験事情を学校でも塾でも、耳がタコになるくらい聞かされている本人にとってはうるさい以外の何物でもない。錆びた古臭い情報でしかない。

冷静に振り返ってみると、父も母も武勇伝の様に話せる内容でもない高校受験体験者であった。しかも、大学受験のモチベーションや体験と混同してしまっていて、高校受験体験の事を話しているかどうかも自分たちでもよくわかっていないのが現状。そんな話は、混乱と苛立ちを招くしかないだろう。

色々な気持ちは置いておいて、人生の中でチャレンジしたい事がある充実した時期を親として焦りながらも見守ってやりたい。

僕の高校受験の目標は、とにかくサッカーの強い高校に行きたい

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けれど坊主は嫌(当時、私立の大半が1年坊主だったが、今は絶滅してる?)

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そして1年がボール拾いは嫌(都立は人数が少ないから出れるかも)
自分の学力にあった都立は、夜間もある二部制で、進学校。
学校見学の説明で部活が17時半までで、野球部とグラウンドを半々で使うと言われたことで物足りないと思ってしまいった。(部活の時間きいてなかったら行ってたかもなあ。今思えば効率的に行えば1時間半の方がよかったのかも)
ランクを4つ下げて、その年に都大会でベスト16に入った都立高校に進学した。
願書を出す寸前まで、塾の先生や母親に反対され、実力のあった高校に行かせたかった母親は、1日家出をした。
結果的には、高校3年間サッカー部でレギュラーで試合に出続けられたのでよかった。
今でも、同じ部活だった同級生と同じ草サッカーチームに入っていたりする。自分の決断に責任を持てた事は良い経験だった。

奥さんは、修学旅行で沖縄に行きたいという理由で、ランクを一つ下げての高校受験。当時担任の先生が家に訪問しランクのあった高校への進学を説得された。
「何でそんなに△△高校が良いんだ?」の問いに本当の気持ちは隠して、
頑なに「自由な校風。(修学旅行が沖縄旅行だから)」
「行ってみたら違ったと思うかもしれないぞ!」
「自由な校風。(沖縄行きたい!)」を繰り返し押し切った。
結果、高校3年間楽しかったとのこと。
今でも、1年に1度は数人で集まる高校の同級生がいるので良かったと。

1月の下旬に家の近くで「だるま市」という大掛かりなお祭りが毎年あり、寒雨の中、少6の妹は、放課後急いで神社へ向かった。目当ては、仲見世のいちご飴とカリカリポテト。お姉ちゃんの為に合格祈願のだるまを買う使命を担う。雨の為、だるま屋さんが早仕舞いしてしまいほとんどの店がいなくなった中、毎年同じ大きさの4号を求めて、数少ない店の人が残っていただるま屋さんに声をかける。
「お姉ちゃんが受験なんです。」と。
「2500円で買えるだるまはありますか?」
「4号(2500円)は売れちゃったなあ。一回りでっかくなっちゃう5号ならあるんだけどねえ。」
「それ2500円で買えますか?」と言うと
「じゃあ、これ2500円ね」と持ってきた古いだるまと交換で袋に入れてくれたそうで。「合格祈願お願いします」と口上までお願いしたという。
「じゃあ一発で合格した方がいいもんね。お姉ちゃんの一発合格を願ってよーポン」姉は妹に感謝してるんだかしてないんだかニヤニヤしながら、志望校合格の願掛けをしながら左眼を入れていました。
妹は、「小春ちゃんが合格したら〇〇高校の文化祭に行く」と受験の応援だかなんだか未来のある言葉をかける。