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2005年04月

やわらかいサービス

カテゴリ:
post
「東京 目白 2002」

夜、小春を寝かそうと添い寝してウトウトしていると
チャイムが鳴った。
インターフォンに出ると
「夜分遅くにすみません。ゆうパックをお届けに上がりました」
と丁寧な女性の声。
郵便局も夜は女性の職員に配達をさせているのかあ、
一人暮らしの女の人とかにも安心だもんなと勝手に感心してドアを開けた。
そこには、全くもって声の主とは思えぬ眼鏡の男の職員が荷物を持って立っていた。
「すみません。コチラに押し印かサインをお願いいたします」
間違いない、確かに声の主だ。
もしかしておかまちゃんの方では?と心の中でつぶやく。
「失礼いたしました」と丁寧な対応で去って行った。
柔らかい声になんか、安心感が残った。

荷物を持って居間に戻ると、
「配達は女の人だったんだ」って奥さんに聞かれた。
「うーん?見かけは男性。でも、インターフォン越しに俺も女の人だと思って出たら、違ってた」
奥さんは「声だけ聞いたら女の人だったよ」

これって民営化に向けた郵便配達の新しいサービスの形かもしれない。
インターフォン越しの柔らかい声で安心感を与えるというサービス。
(声色は悪用すると危ないけど)



ゆるいサービスもあります。

小春日和vol.15  赤くなくて良かった

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koharuneoki
生後1日目の小春

koharuhina
5ヶ月目の小春

ただいま小春は5ヶ月を過ぎ、来週で6ヶ月になる。もう、身長65cm体重7kgで、
かけ声をかけないと持ち上がらないほど大きくなりました。
4月1日に友人の大谷さん家に三女が誕生。
小春とは一番遠い同級生ということになりました。
小春を見ていると、生まれたのが遠い話のようで、
同級生とは言うものの随分差があるんだなと思いました。

小春は今まで、純母乳のみで大きくなりました。
助産婦さんが母乳で育った子の白目はブルーグレーで輝いていると教えてくれました。
確かに確かに青白く澄んでいます。
母乳は白濁色なのに、血と同じ成分なんだそうです。
誰がやってるか知りませんが、わざわざ赤いものを白濁に変換して
おっぱいとして外に出す。
良い仕事をしてますね。
そのままの赤い血を使っていたら
飲み終わった赤ちゃんの口の端から赤い汁が落ちることになる。
ちょっと怖いかも。
白くてよかったです。

春に我思う

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iidabashi
Tokyo 2000


奥さんは春が好きではないと言う。
こっちの準備ができてないのにじんわり汗ばむのが嫌いだと。
僕は嫌いと問われればそうかもしれないし、
嫌いかと言えばそうでもないというくらいの気持ち。
でも4月の新しいスタートみたいな雰囲気は苦手だ。
僕はなんとなく場にとけ込む方なので、
学生の頃から積極的に自分から進んでグループに入ったりしなかった。
入学式、入社式、新入生、新人。
雰囲気がつかめない新しいクラスや新しいところで、
人がやっきになって関係のさぐり合いとかグループ作りを見るのが嫌だった。
それから満員電車の車内も乗り降りが下手な人がいたりしてさらにストレスが増す。
毎年3月頃の年度末で一年の熟成がある雰囲気がいい。
マンネリ防止やリフレッシュの為には良い機会だと思う。

でもこんな時期だから我思う。
普通なあるがままの落ち着いた日々を営むのが好きです。



出迎えバロメーター

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tea

家に近づくと、少し離れたところからマンションの自宅ドアが見える。
まあ見えるからって家の中が見える訳ではないから普段は特に変化はない。
この間の帰り道、家に近づくと玄関の前に人影があった。
お客さんかな?と思いきや、小春を抱いた奥さんが立っていた。
珍しいことなので、家に着くまでに今日は何の日だ?とか色々考えた。
そういえば、今日は、群林堂の豆大福を買って帰って来たからか。
前々から食べたいと言われていたものだから楽しみにしていたんだろう。
あからさま過ぎておかしくなった。
家に入り、気づかない振りで「なんで外で待ってたの?」と聞くと
「早くお父さんに会いたかったからでしょ」と。
「群林堂の豆大福のお出迎えだったんでしょ」と返すと
「アホかお父さんでしょ、お父さん、ねえ小春」とあせった様子。
まあ楽しみにしてた気持ちはわかる。理由はともあれ出迎えはうれしいもの。
でもたぶん、群林堂の豆大福が一人で帰ってきても手厚い出迎えで
「お風呂が先ですか?それともご飯にしますか?」なんてことになってたかも。

豆大福美味しかった。

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