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2006.3.12

9才の夏、初めての一人旅で乗り換えの為3時間広島駅にいた。
幼心にも、近くにある何か特別な気配みたいなものを感じたことを覚えている。
20年ぶりに広島を訪れた。
結婚式の撮影依頼を広島在住の方からいただき、式当日の朝少し時間があったので平和記念公園を散歩した。

原爆ドーム

それは61年前に起きた原爆の時に存在していたもので、世界遺産にもなり平和の象徴とされている。
なぜこの朽ちかけた建物は残されたのか。
初めてみて、近くに立つと色々な気持ちが心を交錯する。
カメラを向け、かたちだけに心を向けると、ただただ美しかった。
永遠に埋める事の出来ない悲劇の象徴だからせめて美しいかたちのものが残されたのではないだろうか。
僕は、原爆の悲劇を時間的にも地理的にも遠い所からしか考えた事はないけれど、
きっとそういうことも少しはあるのだろうと思った。