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小学5年生の時、家が学区域スレスレの所にあったので、
友達が遊びに来るとよく隣りの学区域の公園で遊んでいた。
特にお気に入りだったのはジャンボ滑り台だった。
ジャンボ滑り台というのは子どもが横に7、8人くらい並べるくらい広く
下から歩いて登れないくらい急な『ジャンボ』の名に恥じない滑り台だった。

その日も、隣りの学区域のジャンボ滑り台のある公園で友人3人と遊んでいた。
すると、女の子の5人組がやってきて言った。
「あんたたち何年生?」と女の子たち
「5年だけど」と僕ら
「私たちは6年よ」
「だから何?」
「どこの子?」
「○○小」
「隣りの学校じゃないの!出て来なさいよ!
教頭先生がここは△△小の子以外が遊んじゃいけないって言ってたもん」と言った。
「公園はみんなのものだろう!」
「ダメ!絶対ダメ」
「じゃあ教頭先生連れてこいよ!」
「明日の同じ時間にここで待ってなさいよ。教頭先生連れてくるから」
と言いながら女の子たちは去って行った。

女の子たちは不思議なくらいに声を揃えてセリフを喋る。
僕らも、今では恥ずかしいくらいの正義感で対抗した。
思えば、小学生の頃ってホント学区域が生活の全てだった。