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「東京 目白 2002」

夜、小春を寝かそうと添い寝してウトウトしていると
チャイムが鳴った。
インターフォンに出ると
「夜分遅くにすみません。ゆうパックをお届けに上がりました」
と丁寧な女性の声。
郵便局も夜は女性の職員に配達をさせているのかあ、
一人暮らしの女の人とかにも安心だもんなと勝手に感心してドアを開けた。
そこには、全くもって声の主とは思えぬ眼鏡の男の職員が荷物を持って立っていた。
「すみません。コチラに押し印かサインをお願いいたします」
間違いない、確かに声の主だ。
もしかしておかまちゃんの方では?と心の中でつぶやく。
「失礼いたしました」と丁寧な対応で去って行った。
柔らかい声になんか、安心感が残った。

荷物を持って居間に戻ると、
「配達は女の人だったんだ」って奥さんに聞かれた。
「うーん?見かけは男性。でも、インターフォン越しに俺も女の人だと思って出たら、違ってた」
奥さんは「声だけ聞いたら女の人だったよ」

これって民営化に向けた郵便配達の新しいサービスの形かもしれない。
インターフォン越しの柔らかい声で安心感を与えるというサービス。
(声色は悪用すると危ないけど)



ゆるいサービスもあります。