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わが家は夕飯を買い帰る時のお鮨率が非常に高い。
お祝い事、気分が良いとき、作るのが面倒なとき。
というのも、僕が大の鮨好きだから。
好きが高じて学生時代デパートの魚屋でおすしをパックするバイトをしていた。
残ったすしを両手に抱えて持って帰っては暴れ食いしたものだった。
先日も、奥さんからメールで「今日すしにする?」と言われ、元バイトしてた売り場に行ったら休みだった。
僕は一番良い組み合わせのすしパックを買って帰る事を生き甲斐にしていると言っても過言ではない。
魚をどうしても買いたくなっちゃってた僕は奥さんに電話でいつものトコが休みで、
代わりに他の店で刺身を買って帰ると半ば強引に押し切った。
奥さんは疲れててご飯の用意、片付けを省略できるからおすしを頼んだのだった。
刺身になったらいつもと変わらないから奥さんの意図をくみ取れてなかった。
でも、もう頭の中は美味しい刺身を食べさせてやりたい一心だった。
帰るとあまり冴えない表情の奥さん。
泣いて、言われて気が付いた。オレ一人で突っ走ってた。
すまん、さかなの誘惑に我を失って本来の目的である手軽さを度外視した買い物。
そりゃ怒って当然かも。
でもひとしきり泣くと奥さんは、ぱくぱく刺身を食べだした。
最後に「お刺身美味しかったねえ。小春 エイエイオー」だって。
反省でつぶれかかってた心が息を吹き返していった。
あまりの食欲にちょっとあきれた。
もしかして、あきれさせることでやな空気を払拭させる頭脳プレイか?
でも、たぶんすし買って来てても泣いてたな。