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ウチの鬼コーチは少し前までだったら、
お母さんがいなくてもスクワットや腰振りくらいで許してくれていた。
でも、最近では、ベタなお笑いを要求してくる。
少しでもすべったり休んだりすると、
伝家の宝刀の力一杯号泣が飛んでくる。
小春ちゃんのツボはベタ過ぎて、まさかこれはないだろうとノーマークのものでけらけら笑う。
さじ加減が難しく、お母さんが戻ってくる頃には頭が疲れてボロボロだ。
これは、調子のいい時の小春。
寝てる間に、お母さんがお風呂に入っていき、
運悪く、起きてしまったときは最悪。
目をぱっちり開けて僕と目があう。そこまでは大丈夫だが、
首を左右に振ってお母さんを捜して見つからないと
まるで僕を、大嫌いな人を見るかのごとくの目で凝視し
「いやあーーーー!」と30分でも叫び続ける。
こっちはおっぱいという武器を持ってないから
ただただ、あやし続けるのだけど、効果無しどころか、逆効果。
ひたすらおかあさんが来るのを待ち続ける。
お母さんの顔を見るとピタッと泣き止む。
それは当然なんだけど。
こっちも肩の荷が下りてほっとする。
でもね、小春その直後にお母さんの腕の中からにっこり愛想良く振りまくのはやめてくれ。
今までのお父さんの苦労が水の泡になっちまうからさ。