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1999 ウィーン

今、友達の陶芸家の夫婦展が
表参道のスパイラルマーケットで31日までやっている。
スパイラルってメジャーな場所だから、
僕だったら、自分の作品が飾られたら手放しで喜ぶんじゃないのかなと思っていたけど。
彼らも嬉しいのはもちろんあると思う。
でもとても冷静だった。
展示の初日の感じを
スパイラルマーケットはセレクトショップで
自分たちの作品を見るために来るわけじゃないから、
なかなかむつかしいと話していた。

僕も、自分の写真の展示を、ワインバーでやったことがある。
3週間やったのだけれど、自分の作品が飾ってあるのがうれしくて
最初の1週間は毎日通ったけれど、
オーナーに、
「そんなに気を使わなくてもいいよ。」
と言われた。
どんな気持ちで言ったのかわからなかったけど
なんだか、行きづらくなって
それからは、知り合いが来る時にだけ顔を出した。
いない間に、飛び込みで、誰々がきたと報告されると
やっぱりいたかったと思うし。
役所広司さんがランチを食べていったとか聞くと、
ファンなので、
写真は僕のですなんて話しかけるきっかけになったのになあと。
やはり、展示以外の商売をしている場所を間借りさせてもらうのは難しいし、
見に来てくれた人にも気を使わせてしまう。
その時は、展示としては、これからもあれ以上のものは出来るかわからないと
思えるくらいレベルの高いものだった。それと半比例して(値段を張貼っていなかった事もあるが)
写真は2枚しか売れなかった。
でも、その買ってくれた2名は、
古道具屋坂田の主人と日本美術史家の山下裕二という大物二人だった。
あんまり、権威主義には興味がないけど
目利きと言われる人たちに買ってもらうことは、すごく大きな自信になった。
両方とは今でも親交を続けさせてもらっている。
良い出会いが、ワインバーでの収穫だったと思う。

スパイラルの方でも、彼らにとって今後に繋がる、良い出会いがあったらいいなと思う。